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【第6回/関数編】IMPORTRANGEで他のシートとデータ連携する方法

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GoogleスプレッドシートのIMPORTRANGE関数による他のシートとのデータ連携方法を紹介するブログ記事のアイキャッチ画像。2つのシートアイコンが矢印で繋がり、データ転送を視覚的に表現
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Excel歴15年。パソコン講座を数十回以上実施し、就職や転職、復職の支援も行っています。Excelの基本操作から関数、マクロ、VBAまで仕事で便利だったことを中心に書いていますので、お仕事の時間短縮にお役に立てれば幸いです。
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Googleスプレッドシートで他のシートの情報を扱っていると、「このデータ、毎回手動でコピーするの面倒だな…」と感じる瞬間がありませんか?
データを一元管理したい、他部署とリアルタイムで情報を共有したい――そんな願いを叶えてくれるのが、IMPORTRANGE関数です。

画像付きで解説しますので、IMPORTRANGEの基本や使い方を見ていきましょう。

 

IMPORTRANGEとは?

IMPORTRANGRは、スプレッドシート間でデータ連携する関数です。

この関数を使えば、手動のコピペ作業を省略してリアルタイムに最新データを取り込むことができ、業務効率が格段にアップします。

集計作業や情報共有を効率化する場面で重宝されます。

 

IMPORTRANGEの基本構文と使用例

IMPORTRANGE関数の基本的な書き方と、よく使うケースを紹介します。

 

基本構文

IMPORTRANGE関数に必要な情報は、URLとシート名、セルの範囲です。

関数の記載方法は以下となります。

IMPORTRANGE(“スプレッドシートのURL”,”シート名!範囲”)

使用例

IMPORTRANGE関数を実際し使った完成図

今回は以下の数式で入力しています。

=IMPORTRANGE(“https://docs.google.com/spreadsheets/d/1baqnyHpqYSUP3Vhd_rw0ZQ8pz53c_lRzkS00p0G143o/edit?gid=0#gid=0”, “シート1!A2:A6”)
この例では、指定したURL内のシートから、A2~A6の範囲をインポートしています。

通商の仕事であれば大量のデータを抜き取ると思いますので、A2:A6の部分をA3:C200にするなど変更することで範囲を反映させることができます。

 

初回実行時のエラーから「接続を許可」について

IMPORTRANGE関数の初回はエラーになる画面

初めてIMPORTRANGEを使う際は、手動で連携先のスプレッドシートの「接続を許可」する必要があります。これを行わないと「#REF!」エラーが表示されてしまいます。

IMPORTRANGE関数でエラー解除方法を示した画像

 

具体的な活用シーン

IMPORTRANGEが特に効果を発揮する使い方は次の通りです。

 

複数部署や担当者からのデータ一元管理

異なるユーザーが編集する複数のスプレッドシートから、ひとつの集計シートにデータを集めることで、管理・分析が容易になります。

例えば「総務」だけでまとめたデータと「製造」のみでまとめたデータを一つのスプレッドシートにまとめる場合など。

部署ごとに作成されたデータを本部が管理するときなどに便利です。

最初のフォーマットは作成し、複数の部署に同じフォーマットを基準にデータを作ってもらうことで管理がしやすくなる

 

マスターデータの共有

商品一覧や会員情報などのマスターデータを1箇所にまとめ、その情報を各業務用シートに反映することで、更新漏れを防止できます。

マスターデータはスプレッドシートの中でも1つだけにすることがコツです。

 

IMPORTRANGEとARRAYFORMULAの併用

IMPORTRANGE単体ではデータをそのまま取り込むだけですが、ARRAYFORMULAと組み合わせることで、列ごとに計算処理や表示形式の統一が可能になります。

また、ARRAYFORMULA関数については以下の記事でまとめています。

注意点と制限事項

IMPORTRANGEには以下のような制約があります。

 

読み取り専用であること

取り込んだデータは編集できず、編集したい場合は元のシートで操作する必要があります。

逆にメリットとしては、マスターデータを他の人に崩されないという点です。

 

大量データでの動作遅延

1000行以上のデータを連携すると、処理時間が長くなる場合があります。

例えば元のデータが3000行あったとしても、その中で必要な部分は少しだったりします。

IMPORTRANGE関数でセル範囲を指定することで、動作を早くすることができます。

 

まとめ

IMPORTRANGEは、Googleスプレッドシートを横断してデータをつなぐ「橋渡し」のような存在です。

リアルタイムで最新情報を取り込めるため、業務効率や連携精度が格段に向上します。

さらにARRAYFORMULAとの併用や、権限管理などを理解しておくことで、より安全かつ柔軟な活用が可能になります。

一方で、読み取り専用や速度面などの制約もあるため、目的に応じて使い分けることが重要です。

次回は、視覚的にデータの注目ポイントを強調できる「条件付き書式」について解説します。

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