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【第4回/入力編】オートフィルと連続データ入力のコツ

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Excel歴15年。パソコン講座を数十回以上実施し、就職や転職、復職の支援も行っています。Excelの基本操作から関数、マクロ、VBAまで仕事で便利だったことを中心に書いていますので、お仕事の時間短縮にお役に立てれば幸いです。
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「毎回手入力で数値や日付を入れていて、正直ちょっと面倒…」

そんなあなたにおすすめなのが「オートフィル」「連続データ入力」のテクニックです。

使い方を知っているだけで、日々の作業が何倍もスピーディー&快適に変わります。

この記事では、Googleスプレッドシート初心者向けに、基本のオートフィル操作から応用テクニック、よくある失敗への対処法までをわかりやすく解説します。

前回の記事ではスプレッドシートの共同編集について解説しましたので、まだ見ていない方はこちらの記事も見てみましょう。

 

オートフィルとは?基本から活用までを解説

データ入力するときにオートフィルを使用することで格段に効率よく入力できるのですが、まずはその意味や活用方法を紹介します。

 

フィルハンドルで連続入力を実現

スプレッドシートでオートフィルを使用した解説画像

セル右下の「■」をドラッグするだけで、数値・日付・文字列などの連続入力が可能です。

  • 1, 2, 3…などの数値の連番
  • 2025/1/1 → 2025/1/2 → …の日付入力
  • 月曜 → 火曜 → …の曜日
  • 商品001 → 商品002…などのプレフィックス付き番号

Excelとスプレッドシートで操作性に差はある?

どちらもオートフィル機能は強力ですが、Googleスプレッドシートではスマート入力や候補からの自動補完も併用できます。

Excelとスプレッドシートの違いを表にまとめました。

操作項目 Excelの特徴 スプレッドシート
フィルハンドルの使い方 セル右下の「■」をドラッグして連続入力。オプション表示で動作変更可能。 同様に「■」をドラッグ。スマート入力や候補表示が自動で補助されることも。
連続データの認識 数値・日付・曜日・月などのパターンを自動認識。 数値・日付・曜日に対応。月名や複雑なパターンは手動入力が必要な場合あり。
数式・関数のコピー 相対参照でコピーされる。必要に応じて $ で絶対参照に変更。 同様にコピー可能。ARRAYFORMULAなど独自関数で一括処理も可能。
オートフィルオプション ドラッグ後に「オートフィルオプション」ボタンが表示され、動作を選択できる。 オプション表示はなし。動作は自動で決定されるが、Undoで調整可能。
フラッシュフィル機能 入力パターンを学習して自動補完(Excel 2013以降)。 フラッシュフィルは非搭載。代わりに「スマート入力」や「候補から選択」が補助。
ショートカット Ctrl + D(下方向コピー)、Ctrl + R(右方向コピー)などが利用可能。 Ctrl + Enter で複数セルに同じ値を入力。Ctrl + D は一部環境で動作。

また、Excelのオートフィルは「Excelのオートフィルとは?オプションの使い方や非表示の設定方法」の記事にも詳しく解説しています。

オートフィルの応用テクニック

オートフィルをさらに使いこなすことで、同じ時間でも仕事量を増やしたり、ミスの削減にも繋がります。

そこで、実務にも使用できるよう、応用テクニックを紹介します。

 

複数列・複数行への同時入力

スプレッドシートの応用テクニックとして、複数列の同時コピーを載せた画像

一度に広範囲へ入力したい場合は、複数セルを選択→フィルハンドルをドラッグで一括処理可能です。

1行ずつコピーするのと、複数列を一気にオートフィルするのとでは全く作業効率が変わってきます。

 

関数や数式の連続入力と注意点

ドルマークの絶対参照と相対参照4

コピーした関数が想定通り動かない場合、相対参照の崩れが原因の可能性もあります。$記号でセルを固定すれば安定します。

状況 原因 対処法
関数の参照先がずれる セル参照が相対になっている $記号で絶対参照に
結合セルでうまくいかない フィル範囲が不規則 結合解除して入力
データが途中で切れる 空白セルの影響 範囲選択を調整

ショートカットを使って効率アップ

Excelにもショートカットが多くありますが、スプレッドシートにもショートカットがあります。

 

連続入力の省力技

スプレッドシートの応用として、ショートカットの使い方を解説した画像

Googleスプレッドシートでは一度入力したあとに、範囲選択して「Ctrl + Enter」を押すことで同じ入力をまとめて一括入力することができます。

また、「Ctrl + D」で一つ下のセルにコピペすることもできるため、入力を素早く行えます。

 

オートフィルが効かない?よくある原因と対策

オートフィルはとても便利ですが、実際にやってみると思い通りにいかないこともあります。そんなときのトラブルについて紹介します。

 

よくあるトラブルと対処法

 

  • 結合セルや空白が影響する
  • 数式が壊れる場合は絶対参照に変更
  • 連続パターン認識されないときは2つ以上の例を入力してヒントに
下の画像のようにセルが結合しているというミスがよくあります。そんなときは結合を解除しましょう。

スプレッドシートのオーとフィルが効かない原因がセルの結合の画像

また、セルをコピーした時に元となる数式がズレる阿合は、数式に$マークで解決することもあります。

連続パターンが認識されないとき

数字をコピーするとき、「1」だけでオートフィルをするとすべて「1」になってしまいます。

そんなときは「1」と「2」を入力し、2行選択した状態でオートフィルすることで解決します。

スプレッドシートのオーとフィルが効かないときの複数行選択で解決する画像

 

まとめ

オートフィルを活用することで、データ入力の効率は飛躍的に向上します。

連続データのパターン化や関数の一括処理も、ちょっとしたコツを知っているだけで作業の精度とスピードが段違いに。

今回はオートフィルの基本から応用まで幅広く紹介しましたが、次回はさらに一歩進んで、

「ARRAYFORMULA(アレイフォーミュラ)」を使った、関数の連続入力の自動化テクニックを解説します。

手間なくまとめて処理したい方は必見です!

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